WANDERLUST
SYNDROME

WANDERLUST SYNDROME -趣旨と哲学(仮)-

about

私は、オールドレンズが描き出すノスタルジックな世界に惹かれています。 最新のレンズのような完璧な解像度はありません。しかし、光が柔らかく滲み、輪郭が曖昧に揺らぐその不確かな写りにこそ、言葉にできない「体温」が宿っていると感じるのです。

旅においても、私は「観光客」であることを望みません。 有名な名所を効率よく巡ることよりも、名もなき街の路地裏に紛れ、現地の生活のリズムに同化し、順応していく。その土地の空気に自分が溶け込んでいくような、静かな一体感を愛しています。

このブログでは、そんな旅先や日々の何気ない断片を切り取っていきたい。 あえて不完全な描写で残された日常を、数十年後の自分がふと見返す。そのとき、記憶のなかで「郷愁」はより一層その濃度を増し、かけがえのないものとして立ち現れてくるはず。

正直なところ、私の望みはひどく単純である。 気の向くままに旅をして、その土地の旨い飯を食い、うまい酒を啜る。それさえ叶うなら、あとの瑣末なことはどうでもいい。 だが、この「どうでもいい」を実現することこそが、この現代において最も難解な問いであることも知っている。 場所を問わずに仕事をし、旅と生活の境界線をなくす。 その自由を掴み取るための試行錯誤も、このブログの裏側に流れる一つの伏線だ。 オールドレンズ越しに世界を覗き、現地の空気に溶け込みながら、私は「どこでも生きていける」という確信を探している。